フィンランドでの日常生活を綴っています。

日曜日, 7月 09, 2017

オークの枝のサウナヴィヒタ

event_note7月 09, 2017 editBy Kuukkeli (くうっけり) forum2 comments
日本でもよく知られているであろうフィンランド語といえば、「サウナ」でしょうか。

お風呂がないフィンランドの家は珍しくないけれど、サウナのないフィンランドの家はおそらく珍しい。マンションやアパートなどにはたいがい共同サウナがあります。また、公営の屋内プールにもサウナはつきもの。

サウナで使われる道具?!に、「ヴィヒタ(vihta)」あるいは「ヴァスタ(vasta)」といわれるものがあります。(一般に、西部出身のフィンランド人たちは「ヴィヒタ」といい東部出身のフィンランド人たちは「ヴァスタ」という)

ヴィヒタ(ヴァスタ)は、白樺の枝を束ねたもの。サウナに入った時に、それでバシバシ体をたたくのです。…と、そんな話は日本語でググってもいっぱい出てきますので、興味があれば検索してみてください。

うちではたいがい、夏至祭前夜にサウナに入るときに使います。それ以外はあまり使っていません。でも家庭によっては、夏の間(夏至頃から7月上旬の白樺の枝が最適だそう)にたくさんヴィヒタ(ヴァスタ)を作っておいて、乾燥保存・冷凍保存するらしい。さすがに年間分は作れないだろうから、特別な時(例えばクリスマスなど)に使うのでしょう。

Martta Pesonen tekemässä saunavihtaa Kuopion maalaiskunnassa Kurkimäellä
(クルキマキの(←地名)のマルッタ・ペソネンさんがサウナヴィヒタを作っているところ)
撮影:Kyytinen Pekka 1953年
画像元:Museovirasto - Musketti | Finna.fi
ライセンス:CC BY 4.0

ところで、ヴィヒタ(ヴァスタ)として使われるのは白樺だけではないようです。先日、夫が作ってくれたヴィヒタ(ヴァスタ)は…


オーク製。なんでも、スウェーデン系フィンランド人たちの間では知られているんだとか。(夫の話です。どれだけ信用できるのかは?????)

いずれにしても、オークはフィンランドでは南部地方でしか育たない。だから、オークのヴィヒタ(ヴァスタ)を使える地域も、かなり限られてしまうはずです。


オークの葉って堅そうに見えるし、白樺の葉よりずっと大きいし…正直言って、使ってみるまで夫をかなり疑っていました。

でも使ってみると、意外にいい感じ。思ったよりもソフトな肌触りだし、香りだって悪くない。葉が大きいので、打ち方によっては葉が肌にまとわりつく感じがすることもあるけれど、気になるほどでもない。

ヴィヒタ(ヴァスタ)といえば白樺…と思っていたけれど、必ずしも白樺である必要はなさそうです。

他の木で試してみるのも面白そう。とはいうものの、手ごろな広葉樹が庭にないので簡単には試せませんが。針葉樹はたくさん生えていますけどね、さすがにそれで体をたたきたくはない…

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2 comments:

karamatsu さんのコメント...
そうなんですか!、風呂じゃなくてサウナなんですねー!
身体や髪を洗うという作業はどこで?

呼び名は知らなかったけど、シラカバの枝で身体をたたくのは画像で見て知ってました。
なんだか青葉の香りがして気持ちよさそうだなと思ってました(^^)

Kuukkeli (くうっけり) さんのコメント...
そうなんですよ。
で、身体や髪を洗うのもサウナ。もっともそれは、ちょっと古いパターンかも。
公共のサウナとか新しいサウナだと、サウナの外にシャワーがあるので、身体や髪を洗うのはそこです。

ご想像通り、青葉の香りが漂います。私はなぜか、小さいころ遊んだ草の生えた土手を連想してしまうのですが。
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