フィンランドでの日常生活を綴っています。

月曜日, 3月 30, 2015

聖枝祭とサマータイムとオモのイメチェン

event_note3月 30, 2015 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
今週末は復活祭。そして、その一週間前の日曜日、すなわち昨日は聖枝祭でした。

今年も、たまご型のチョコレートを購入して聖枝祭に備えました。


その日は魔女がやってくるかもしれない(関連記事:魔女に会う日)ためです。

結局今年はうちには来なかったんですけどね。で、チョコレートは魔女の代わりに、夫の口にバクバク入っております。


昨日は3月の最後の日曜日だったので、サマータイムも昨日から。もっともサマーというには、まだまだあまりにも早く、今日も霙が降りました。ただ、日の入り時刻だけは急に夏?! 太陽が沈むのは午後8時過ぎです。


オモにもイメージチェンジしてもらいました。「毛むくじゃらの顔をなんとかしてやれよ」という夫の要望で、オモの顔が犬っぽくなりました。


うっ、でもカットがへたっぴいなのが、写真で見るとさらによくわかってしまう…


カット後とそれ以前のこの状態と


オモ自身は、いったいどっちがいいと思っているんだろう…

月曜日, 3月 23, 2015

オモの予防接種

event_note3月 23, 2015 editBy Kuukkeli (くうっけり) forum2 comments
3年ぶりにオモの予防接種に行ってきました。

あまり詳しいことを知らないまま、かかりつけの病院(といっても幸いなことに、今のところ予防接種の時ぐらいにしか縁がありませんが)に言われるとおりの間隔で接種してきています。

もっとも、病院から親切に、「もうすぐ接種の時期ですよ」なんていう連絡が来ることはまずありません。接種の時に、「3年間有効ですからね」と言われぐらいなものです。

成犬になってからの接種は、3年間隔でした。調べてみると、これは病院ではなく国レベルでの奨励らしいです。

参考までに、今日接種したワクチンです。(これも国の機関の奨励に基づいているらしい)
  • 犬ジステンパー
  • 犬伝染性肝炎
  • パルボウィルス
  • ケンネルコフ
以上が混合ワクチン。そして同じ注射器に、狂犬病のワクチンも加えていました。ですから、接種したのは5種ということになります。

ちなみに費用は、73.20€でした。内訳がなかなか興味深かったので、ついでに書いておきましょう。
  • サービス料 23.00€
  • 診察・接種 31.00€
  • 用具(注射器?) 5.00€
  • ワクチン 14.20€
全部の料金に、付加価値税が内税として含まれています。(ワクチンの税率は10%、それ以外は税率24%)

獣医さんは、注射の前にオモの健康状態を軽く診察してくれました。オモは、病院にも慣れていないし、きちんとしたしつけもしてあげられていなくて、なんと今日は、聴診器を見たら、唸りだしてしまいました。聴診器がそんなに怖かった?

そうそう、今日はオモの体重も量ってきましたよ。8㎏ありました。ボロニーズの体重は2.5~4㎏なのだそうですが、それに比べるとオモはあまりにも巨大です。太っているわけではないんですけど。

水曜日, 3月 18, 2015

フキタンポポとオーロラと

event_note3月 18, 2015 editBy Kuukkeli (くうっけり) forumNo comments
春一番に咲く野の花――フキタンポポが顔を出す季節となりました。ポチポチと黄色く見えるのが、フキタンポポの花です。


Wikipediaによれば
タンポポに似た黄色い花を咲かせる。また、葉がフキに似ていることが、フキタンポポの和名の由来となっている。
ということです。フキタンポポの花はタンポポの花よりも質素ですけどね。


フキに似ているという葉っぱは、今はまだ影も形もありません。葉は、花が咲き終わってから顔を出すのです。

葉が枯れたずっと後に花を開き(フキタンポポは多年草)、葉は花が散ってから顔を出す…そんなことからフキタンポポは、フィンランド語ではleskenlehti(lesken(未亡人の)lehti(葉))と呼ばれています。

…というのが、よく知られているこの植物の名前の由来ですが、もう一つ別な説もあることを最近知りました。

フキタンポポの葉は、一方(葉の裏側)には細かい毛のようなものが生えていて、さわると暖かい感じがするのだけれど、もう一方(葉の表側)はなめらかで、冷たく感じる…その冷たい側がちょうど、隣にいて温めてくれた人がいなくなったあとのようだというのです。

春一番に咲く花ですが、ちょっと悲しい名前の植物です。


話変わって…


昨夜、生まれて初めてオーロラを見ました。フィンランドに住んでいるのに…と意外に思われるかもしれませんが、北欧と言ってもこのあたりは、北極圏からはずっと南。はっきりとしたオーロラを見ることのできる機会というのは、そうあるものではありません。曇っていればダメだし、明るすぎてもだめ。いい条件はなかなかそろいません。

でも、昨夜のオーロラはすごかった!ラップランドで見られるようなものよりはずっと劣るのだとは思います。それでも、緑の光のカーテンがはっきり見えて感動しました。街灯が目に入らない、真っ暗な場所だったら、もっと素敵だっただろうなあ…

ところでオーロラは、フィンランド語で revontulet(revon(狐の)tulet(火))です。日本の「狐火」を連想してしまうような名前ですが、オーロラと狐火では、イメージがあまりにも違いすぎますね。

なんでも、雪原を一目散に走る狐の尾が地面に触れて火花が散り、それが天に昇ってオーロラになったっていう話で、revontulet という名は、そこからきているそうな。


昨夜ほどではないにしろ、今夜もオーロラが見えるかもしれないと聞いて、さっき見に行ってみましたが、見えませんでした。残念…

日曜日, 3月 15, 2015

小山で昔を想像する

event_note3月 15, 2015 editBy Kuukkeli (くうっけり) forum2 comments
先日オモが座っていた場所に(関連記事:小山とオモ)、今日は私がゆっくり腰かけて景色を楽しみました。この時の気温は10度あまり。青空が広がり風もなく、なんとも気持ちのいいひと時でした。


この景色を見ながら、はるか昔を想像するのが好きです。今は目前に畑が広がっていますが、大昔はそこは海。そして、この小高い岩山は島でした。

そしてここに、大昔の人はお墓を作りました。


こんな石を積み上げた古墳があるのはこの小山だけではなくて、フィンランドの南部の海岸に近い小高い丘のあちこちにあるそうです。

この古墳は、フィンランドの青銅器時代(紀元前1500年~紀元前500年)につくられたもの。形も崩れてはいるし、お墓の真ん中に木が育っていたりもします。でも、3000年ぐらい前に積み上げられた石の山が、それなりにちゃんと残っているというのがすごいと思うのです。

お墓の前に立って、そこから見える景色を写真に撮ってみました。


小山の頂上地点よりも数メートル奥まっている場所で、現在は数本の木々で視界が遮られてはいますが、やはり、眺めのいい場所であることに変わりなく、お墓の場所をよく選んだものだと感心させられます。

この小山をおりて反対側に行くと、岩山と岩山に挟まれた谷間があります。数千年前には、この谷間も海だったのでしょう。


そんなことをあれこれ考えながら散歩した、のどかな日曜の午後でした。

土曜日, 3月 14, 2015

小山とオモ

春に突入か?と思われるほどに、日中の気温も上がり雪もとけ、木の芽が膨らみ始めているフィンランドです。

この冬はとにかく暖冬で、春の訪れも例年以上に早く、温暖な地域では、すでに2月末にジャガイモを植えた農家もあるそうな。2月に植えるというのは、記録的な早さだとか。


春といえば、花粉症の方々にはつらい季節かと思います。フィンランドにはスギはないけれど、やっぱり花粉症はあります。今の時期だと、セイヨウハシバミの花粉などが飛び回っているらしい。

うちの庭のセイヨウハシバミにも、こんな雄花がぶら下がっています。



この日はオモと、いつもの小山へ登ってきました。オモはしっかり小山の頂上に陣取っています。



ほら、オモの左側に赤い印。これは小山の頂上マーク。



オモの後姿は、なぜかおじんくさいと感じてしまうのですが、こうして岩山に立つオモは凛々しい!!(←親ばか)



そして、この姿はまるで、風に立つライオン!!(→風にあおられたケサランパサランだという意見もありますが)


オモと小山とこの風景がマッチすると思うのは…やっぱり単なる親ばかってことなんでしょうか。